金利・費用の基礎知識

不動産担保ローンの金利・手数料はどう見る?|総返済額で比較する方法

下限金利だけでは総負担を判断できません。適用金利、受取額、毎月返済、利息総額、契約時・完済時の費用を同じ条件で並べます。

更新日 2026年8月21日

不動産担保ローンを比べるときは、広告の下限金利だけで決めないことが重要です。実際に提示される適用金利、契約時・返済中・完済時の費用、実際の受取額を同じ条件で並べてください。

金利・手数料は「適用金利」と「費用を含む総負担」で見る

比較の順番は、金利帯、適用金利、毎月返済、利息総額、契約時費用、返済中・完済時の費用、実際の受取額です。これらの範囲をそろえずに金利だけを並べると、負担の違いを正しく判断できません。

適用金利

下限・上限ではなく、審査後に自分へ提示された金利を確認します。

実際の受取額

融資実行時に差し引かれる費用があれば、契約額より受取額が少なくなります。

完済までの総負担

利息と各種費用を、同じ借入額・返済期間・返済方法で比べます。

下限金利・上限金利・適用金利を分けて読む

表示意味確認すること
下限金利商品が示す金利帯の最も低い水準自分に適用されると決めつけない
上限金利商品が示す金利帯の最も高い水準高い水準でも返済できるかを見る
適用金利審査・契約条件を経て提示される金利返済予定表と一緒に確認する
固定・変動返済中の金利の変わり方見直し時期と上昇時の影響を確認する
金利帯が同じでも返済額は同じとは限りません。 返済期間、返済方法、金利の見直し条件が異なるため、各社の返済予定表を同じ前提で確認します。

実質年率は「手数料を含めた年換算の負担」を見る指標

毎月の利息以外に契約上の手数料等を支払う場合、実質年率はそれらを含めて年換算した負担を示します。ただし、登記・司法書士・印紙・調査等の実費がどこまで含まれるかは、貸付条件と見積内容を確認してください。

比較の基本式

借入コスト = 利息総額 + 契約時費用 + 返済中・完済時の費用

元金を含む返済総額とは分けて、借入れによって追加で負担する費用を比較します。

金利以外の費用は「いつ発生するか」で整理する

契約・融資実行時

事務手数料、印紙税、登記関連費用、司法書士費用、調査・鑑定費用等の有無を確認します。

返済中

金利見直し、条件変更、一部繰上返済等で費用や返済額が変わる条件を確認します。

完済時

期限前完済手数料、抵当権抹消に関する費用等が発生するかを確認します。

費用は「定額」「契約額に対する割合」「実費」で表示されることがあります。割合だけでなく、契約額に当てはめた金額と、融資実行時に差し引かれるかを確認してください。

契約額・受取額・返済総額は別の数字

1

契約額

契約上借りる元金

2

実際の受取額

契約額から実行時の費用を差し引いた後の金額

3

返済総額

元金・利息と対象となる費用を合計した支払額

短期で返す予定なら、繰上返済・期限前完済の条件を先に見る

早期完済では利息を抑えられる可能性がある一方、契約時に支払う費用の負担が相対的に大きくなることがあります。繰上返済手数料、最低返済額、申出期限、完済時費用を確認します。

短期利用で比較する項目

融資実行時に支払う費用

繰上返済・期限前完済の手数料

完済までに発生する利息

抵当権抹消に関する費用

各社を同じ条件で比較する8項目

比較欄会社A会社B確認元
適用金利確認後に記入確認後に記入貸付条件・返済予定表・費用明細
固定・変動と見直し条件確認後に記入確認後に記入貸付条件・返済予定表・費用明細
実際の受取額確認後に記入確認後に記入貸付条件・返済予定表・費用明細
毎月返済額確認後に記入確認後に記入貸付条件・返済予定表・費用明細
利息総額確認後に記入確認後に記入貸付条件・返済予定表・費用明細
契約時費用確認後に記入確認後に記入貸付条件・返済予定表・費用明細
返済中・完済時費用確認後に記入確認後に記入貸付条件・返済予定表・費用明細
費用を含む総負担確認後に記入確認後に記入貸付条件・返済予定表・費用明細

比較を始める前にそろえる条件

借入額、返済期間、返済方法、完済予定時期を同じにします。条件が違う見積り同士を比べると、どの差が金利や費用によるものか分からなくなります。

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金利・手数料についてよくある疑問

Q1.表示されている下限金利が自分にも適用されますか?

下限金利がそのまま適用されるとは限りません。実際の適用金利は審査、担保、希望額、返済期間等の条件で決まるため、審査後に提示される金利を確認します。

Q2.金利と実質年率は何が違いますか?

実質年率は、利息に加えて契約上の手数料等を含めて年換算した負担率です。表示金利だけでなく、どの費用を含む実質年率かを貸付条件で確認します。

Q3.金利以外にはどのような費用がありますか?

事務手数料、登記関連費用、司法書士費用、印紙税、調査・鑑定費用、繰上返済・期限前完済時の手数料等が発生する場合があります。名称と発生時期は商品ごとに異なります。

Q4.契約額と実際に受け取る金額が違うことはありますか?

融資実行時に事務手数料等が差し引かれる契約では、契約額より実際の受取額が少なくなります。必要な資金を確保できるか、差引後の受取額を確認します。

Q5.固定金利と変動金利はどのように比較しますか?

現在の金利だけでなく、返済期間中に金利と毎月返済額が変わる可能性、見直し時期、上昇時の返済余力を確認します。同じ借入額・期間・返済方法で比較します。

Q6.早く完済する予定でも契約時費用を確認する必要がありますか?

必要です。短期間で完済すると、契約時に支払う費用の負担が相対的に大きくなる場合があります。期限前完済の条件と手数料も合わせて確認します。

Q7.返済総額を比較するときは何をそろえますか?

借入額、返済期間、返済方法、適用金利、完済時期を同じ条件にします。そのうえで元金、利息総額、契約時費用、返済中・完済時の費用を同じ範囲で合計します。

Q8.最も金利が低い会社を選べばよいですか?

金利だけでは判断できません。実際の受取額、毎月返済額、利息総額、各種費用、繰上返済条件、返済期間を含む総負担と資金計画への適合を確認します。

最後に確認すること

下限金利ではなく提示された適用金利を使い、差引後の受取額、毎月返済、利息総額、契約時・完済時の費用を同じ期間で比べてください。金利と費用は変更される場合があるため、契約前に最新の公式貸付条件で確認します。