不動産担保ローンを比べるときは、広告の下限金利だけで決めないことが重要です。実際に提示される適用金利、契約時・返済中・完済時の費用、実際の受取額を同じ条件で並べてください。
金利・手数料は「適用金利」と「費用を含む総負担」で見る
比較の順番は、金利帯、適用金利、毎月返済、利息総額、契約時費用、返済中・完済時の費用、実際の受取額です。これらの範囲をそろえずに金利だけを並べると、負担の違いを正しく判断できません。
適用金利
下限・上限ではなく、審査後に自分へ提示された金利を確認します。
実際の受取額
融資実行時に差し引かれる費用があれば、契約額より受取額が少なくなります。
完済までの総負担
利息と各種費用を、同じ借入額・返済期間・返済方法で比べます。
下限金利・上限金利・適用金利を分けて読む
| 表示 | 意味 | 確認すること |
|---|---|---|
| 下限金利 | 商品が示す金利帯の最も低い水準 | 自分に適用されると決めつけない |
| 上限金利 | 商品が示す金利帯の最も高い水準 | 高い水準でも返済できるかを見る |
| 適用金利 | 審査・契約条件を経て提示される金利 | 返済予定表と一緒に確認する |
| 固定・変動 | 返済中の金利の変わり方 | 見直し時期と上昇時の影響を確認する |
実質年率は「手数料を含めた年換算の負担」を見る指標
毎月の利息以外に契約上の手数料等を支払う場合、実質年率はそれらを含めて年換算した負担を示します。ただし、登記・司法書士・印紙・調査等の実費がどこまで含まれるかは、貸付条件と見積内容を確認してください。
比較の基本式
借入コスト = 利息総額 + 契約時費用 + 返済中・完済時の費用
元金を含む返済総額とは分けて、借入れによって追加で負担する費用を比較します。
金利以外の費用は「いつ発生するか」で整理する
契約・融資実行時
事務手数料、印紙税、登記関連費用、司法書士費用、調査・鑑定費用等の有無を確認します。
返済中
金利見直し、条件変更、一部繰上返済等で費用や返済額が変わる条件を確認します。
完済時
期限前完済手数料、抵当権抹消に関する費用等が発生するかを確認します。
費用は「定額」「契約額に対する割合」「実費」で表示されることがあります。割合だけでなく、契約額に当てはめた金額と、融資実行時に差し引かれるかを確認してください。
契約額・受取額・返済総額は別の数字
契約額
契約上借りる元金
実際の受取額
契約額から実行時の費用を差し引いた後の金額
返済総額
元金・利息と対象となる費用を合計した支払額
短期で返す予定なら、繰上返済・期限前完済の条件を先に見る
早期完済では利息を抑えられる可能性がある一方、契約時に支払う費用の負担が相対的に大きくなることがあります。繰上返済手数料、最低返済額、申出期限、完済時費用を確認します。
短期利用で比較する項目
融資実行時に支払う費用
繰上返済・期限前完済の手数料
完済までに発生する利息
抵当権抹消に関する費用
各社を同じ条件で比較する8項目
| 比較欄 | 会社A | 会社B | 確認元 |
|---|---|---|---|
| 適用金利 | 確認後に記入 | 確認後に記入 | 貸付条件・返済予定表・費用明細 |
| 固定・変動と見直し条件 | 確認後に記入 | 確認後に記入 | 貸付条件・返済予定表・費用明細 |
| 実際の受取額 | 確認後に記入 | 確認後に記入 | 貸付条件・返済予定表・費用明細 |
| 毎月返済額 | 確認後に記入 | 確認後に記入 | 貸付条件・返済予定表・費用明細 |
| 利息総額 | 確認後に記入 | 確認後に記入 | 貸付条件・返済予定表・費用明細 |
| 契約時費用 | 確認後に記入 | 確認後に記入 | 貸付条件・返済予定表・費用明細 |
| 返済中・完済時費用 | 確認後に記入 | 確認後に記入 | 貸付条件・返済予定表・費用明細 |
| 費用を含む総負担 | 確認後に記入 | 確認後に記入 | 貸付条件・返済予定表・費用明細 |
比較を始める前にそろえる条件
借入額、返済期間、返済方法、完済予定時期を同じにします。条件が違う見積り同士を比べると、どの差が金利や費用によるものか分からなくなります。
金利・手数料についてよくある疑問
Q1.表示されている下限金利が自分にも適用されますか?+
下限金利がそのまま適用されるとは限りません。実際の適用金利は審査、担保、希望額、返済期間等の条件で決まるため、審査後に提示される金利を確認します。
Q2.金利と実質年率は何が違いますか?+
実質年率は、利息に加えて契約上の手数料等を含めて年換算した負担率です。表示金利だけでなく、どの費用を含む実質年率かを貸付条件で確認します。
Q3.金利以外にはどのような費用がありますか?+
事務手数料、登記関連費用、司法書士費用、印紙税、調査・鑑定費用、繰上返済・期限前完済時の手数料等が発生する場合があります。名称と発生時期は商品ごとに異なります。
Q4.契約額と実際に受け取る金額が違うことはありますか?+
融資実行時に事務手数料等が差し引かれる契約では、契約額より実際の受取額が少なくなります。必要な資金を確保できるか、差引後の受取額を確認します。
Q5.固定金利と変動金利はどのように比較しますか?+
現在の金利だけでなく、返済期間中に金利と毎月返済額が変わる可能性、見直し時期、上昇時の返済余力を確認します。同じ借入額・期間・返済方法で比較します。
Q6.早く完済する予定でも契約時費用を確認する必要がありますか?+
必要です。短期間で完済すると、契約時に支払う費用の負担が相対的に大きくなる場合があります。期限前完済の条件と手数料も合わせて確認します。
Q7.返済総額を比較するときは何をそろえますか?+
借入額、返済期間、返済方法、適用金利、完済時期を同じ条件にします。そのうえで元金、利息総額、契約時費用、返済中・完済時の費用を同じ範囲で合計します。
Q8.最も金利が低い会社を選べばよいですか?+
金利だけでは判断できません。実際の受取額、毎月返済額、利息総額、各種費用、繰上返済条件、返済期間を含む総負担と資金計画への適合を確認します。
最後に確認すること
下限金利ではなく提示された適用金利を使い、差引後の受取額、毎月返済、利息総額、契約時・完済時の費用を同じ期間で比べてください。金利と費用は変更される場合があるため、契約前に最新の公式貸付条件で確認します。