住宅ローンが残っている自宅でも、第二順位以下の抵当権を扱う金融会社であれば、不動産担保ローンを利用できる場合があります。ただし、「自宅の価格が住宅ローン残高を上回る」という理由だけで借りられるわけではありません。
結論
申込先が後順位抵当に対応し、金融会社の担保評価上限から先順位残債を差し引いても担保余力が残れば、審査対象になる場合があります。一方で、住宅ローンと新しいローンの返済が重なるため、担保価値だけでなく返済能力も確認されます。
まず知りたい6つの答え
住宅ローン返済中でも申し込める?
第二順位以下を扱う金融会社なら、残債・担保余力・返済能力をもとに審査される場合があります。
残債があると必ず断られる?
必ず断られるわけではありません。先順位残債を差し引いても担保余力が残るかが重要です。
第二順位とは?
住宅ローンの第一順位抵当権より後に設定される抵当権で、売却代金から弁済を受ける順番も後になります。
不動産価格との差額まで借りられる?
単純な時価との差額では決まりません。金融会社独自の担保評価と掛目、先順位残債、返済能力で判断されます。
住宅ローンはそのまま残る?
追加借入なら住宅ローンと新しいローンの両方が残ります。借換えとは仕組みが異なります。
返済できないとどうなる?
第一順位・第二順位のどちらからも抵当権が実行される可能性があり、自宅を失うことがあります。
借りられるかは「担保余力」で考える
担保余力は、金融会社が算定した担保評価上限から、住宅ローンなど先順位の残債を差し引いて考えます。ここで使われる担保評価は、購入価格や売り出し価格と同じとは限らず、金融会社ごとに評価方法や掛目が異なります。
担保余力の基本的な考え方
金融会社の担保評価上限 − 住宅ローン等の先順位残債
算出された差額が、そのまま融資額になるわけではありません。希望額、返済能力、物件の流動性、抵当順位を含めて個別に判断されます。
第一順位と第二順位は、返済不能時の回収順が違う
| 抵当順位 | 一般的な立場 | 売却代金からの弁済 |
|---|---|---|
| 第一順位 | 既存の住宅ローン金融機関 | 第二順位より先に弁済を受ける |
| 第二順位 | 後から融資する金融会社 | 第一順位への弁済後に残額があれば回収する |
民法上、同じ不動産に複数の抵当権がある場合の順位は登記の前後で決まります。第二順位は回収できないリスクが高いため、第一順位のみを扱う金融会社もあります。
利用しやすさを左右する4つの条件
先順位残債が少ない
返済が進んでいるほど担保余力が残りやすくなります。
担保評価が残債を上回る
購入時の価格ではなく、申込先が現在の物件を評価します。
第二順位以下へ対応
後順位を扱わない商品へ申し込んでも審査対象になりません。
二つの返済を続けられる
住宅ローンと追加借入を合わせた返済能力が確認されます。
追加借入と借換えは別の選択肢
第二順位で追加借入
住宅ローンを残したまま、別の金融会社から追加で借ります。返済先と毎月の返済が増えます。
借換え
新しいローンで既存ローンを完済し、借入を組み直します。諸費用と総返済額を含めた比較が必要です。
既存の住宅ローン契約に新たな担保設定や追加借入に関する定めがある場合があります。契約上の制限を推測せず、契約書と借入先の案内を確認してください。
返済できない場合、自宅はどうなる?
住宅ローンまたは追加した不動産担保ローンの返済が滞り、解消できない場合は、抵当権が実行されて自宅が競売・売却される可能性があります。
売却すればすべての返済が終わるとは限りません。
売却代金は第一順位から順に弁済へ充てられます。売却代金が住宅ローンと追加借入の合計残債に届かなければ、売却後も債務が残る可能性があります。
住宅ローン返済中・第二順位への対応を公式に案内する掲載会社
当サイト掲載会社のうち、公式サイトで住宅ローン返済中、住宅ローン借入中、第二順位以下、抵当順位不問等の対応を確認できる会社例です。担保余力、対応地域、資金使途、金利・手数料を確認してください。
ユニバーサルコーポレーション
マテリアライズ
トラストホールディングス
つばさコーポレーション
ジェイ・エフ・シー
丸の内AMS
日宝
ニチデン
住宅ローン返済中についてのよくある疑問
Q.住宅ローンが残っている自宅でも不動産担保ローンを利用できますか?
A.利用できる場合があります。申込先が第二順位以下の抵当権に対応していることに加え、不動産の担保評価、住宅ローン残債、希望額、返済能力を含む審査があります。
Q.住宅ローン残債がいくらなら利用できますか?
A.一律の金額では決まりません。金融会社が算定した担保評価上限から先順位の残債を差し引いて担保余力を確認するため、不動産評価と希望額によって結果が異なります。
Q.第二順位の抵当権とは何ですか?
A.すでに住宅ローンの抵当権が第一順位で登記されている不動産へ、後から設定する抵当権です。返済不能時の売却代金は第一順位の債権者から優先して弁済されます。
Q.住宅ローンの借入先へ確認せずに申し込めますか?
A.既存の住宅ローン契約や金融機関の取扱いによって異なります。契約上の制限や手続きの要否を推測せず、住宅ローン契約書と借入先の案内を確認してください。
Q.追加借入と借換えは何が違いますか?
A.追加借入は住宅ローンを残したまま別のローンを組む方法で、返済先と毎月の返済が増えます。借換えは既存ローンを新しいローンで完済し、借入を組み直す方法です。
Q.返済できなくなった場合はどうなりますか?
A.第一順位または第二順位の抵当権が実行され、自宅が競売・売却される可能性があります。売却代金で全ての残債を返しきれない場合は、売却後も債務が残る可能性があります。
最後に確認すること
①住宅ローン残債、②申込先の担保評価上限、③第二順位以下への対応、④二つのローンを合わせた返済額、⑤返済不能時に自宅を失う可能性を確認してから検討してください。